表示器活用のポイント
データを評価する基準を持ちましょう
生産管理表示器(LED表示器)を、ただ漠然と見るだけでは現場の改善はできません。
表示されたデータの値を評価する明確な基準を持つ事が大切です。
現場の"あるべき状態"と"実際の状態"を比較して、はじめて問題点がわかり、改善活動につながります。
(例)
- 「目標数」と「実績数」を比較することで、作業の遅れ/進みを把握します。「進度」を表示すればより直感的です。
目標は適切に設定しましょう
あまりに現実とかけはなれた高すぎる目標や、逆に低すぎる目標設定は、かえって作業者の意欲を無くす結果になりかねません。
現状を把握した上で、実現可能な少しだけ高い目標値を設定するといいでしょう。
(例)
- 熟練作業者の「実績タクト」を計測して、未習熟作業者の「設定タクト」とします。
- 未習熟作業者の「実績タクト」と「設定タクト」を比較することで、作業の習熟度を把握することができます。
結果はキチンとフォローしましょう
多くのお客さまから「現場にLED表示器を導入したら作業効率がアップした。」というお言葉をいただきます。
確かに、表示器でデータを見えるようにする事は、それだけで自然に作業者の意識を高める効果が期待できます。
しかし、その効果を持続的なものにするためには、管理者など周囲のフォローが不可欠です。
(例)
- 遅れている状態を放置せず、早めに挽回の手をうちましょう。
- 目標は、作業の習熟や改善の効果に合わせて時々見直しましょう。
- 目標の値だけでなく、管理指標とするデータの種類を見直す事も重要です。
立上期と安定期では、注目すべき情報が異なる場合も多いはずです。